〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の無念さを、牧水の筆のなかから『文学フシギ帖』



[あききぬと…]


『文学フシギ帖』=池内紀・著 今週の本棚:村上陽一郎・評

  • 森鴎外から村上春樹まで、日本近代の五十三人の作家を、新書で扱う。
  • 啄木の項では、新聞記者でもあった若山牧水と、文芸雑誌を刊行するという夢を共有しながら夭折する啄木の無念さを、牧水の筆のなかから、きっちりと描き出す。両者の夢こそ「明治の青春の最後の美しい一コマだった」という結びは、著者には珍しい直球の表現として際立つ。

『文学フシギ帖』=池内紀・著 岩波新書 756円)
(2010-08-29 毎日新聞 東京朝刊)

岩手の雑穀12種類 「啄木弁当」が好評

  • 「生産日本一」を誇る岩手の雑穀をアピールしようと、JRグループの日本レストランエンタプライズ盛岡支社が発売した十二穀入りの駅弁「啄木弁当」(千円)が人気を集めている。
  • 「啄木弁当」は、歌人石川啄木が生きた時代の素朴な味をイメージして名付けた。タカキビ、大麦、ハトムギなど12種類の雑穀を混ぜたとりめしと、三陸サケの西京焼きや岩手牛とシメジの煮ものなどが詰まった二段重。
  • 11日から盛岡、一ノ関、青森、八戸の各駅で販売したところ、「連日完売の人気」。販売個数を増やし、東京都内の県アンテナショップなどで販売する計画もあるという。

(2010-08-30 産経ニュース)