〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 「故郷の訛り懐かし......」と詠んだ石川啄木の現代版 アンテナショップ


[ウメ]


都内のアンテナショップが「移住の窓口」になりつつある

  • 「北海道どさんこプラザ」、「銀座わしたショップ」、「表参道・新潟館ネスパス」など、人気のアンテナショップにはいつも人があふれている。首都圏に住み、働く人の間で、東京都心にある地方自治体のショップの人気は高い。
  • 現地でなければ手に入らない食品を、定期的に調達に行く......という人がいる。自分の生まれ育った県のショップに行って、故郷の香りにふれると、なんとなく元気になれる、そう言う人も多い。「故郷の訛り懐かし停車場の......」と詠んだ石川啄木の現代版だ。一方、故郷でも何でもないが、とにかく好きだから行く、という地方ファンも多いようだ。
  • 自治体アンテナショップ実態調査」の中で行われた開設目的についてのアンケートには、「田舎暮らし・UIJターン」が入っている。人口減少になんとか歯止めをかけたい地方自治体にとっては、地方出身者や地方ファンが集まるアンテナショップへの期待は限りなく大きい。店舗により予約制で移住相談を受け付けたり、自治体が別の場所に設置する移住相談の専門窓口へ誘導したりするなどの取組も行っているという。

(2018-02-10 J タウンネット)


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