〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 啄木と賢治 偉大な文学者を顕彰する施設


[ビナンカズラ]


岩手「もりおか啄木・賢治青春館」

  • 歌人石川啄木と詩人・童話作家宮沢賢治が青春時代を過ごした場所、岩手県盛岡市。岩手公園(盛岡城跡公園)に程近い場所には、明治後期に第九十銀行として建設されたレンガの建造物があります。現在では国の重要文化財として指定され、レトロな雰囲気の漂う館内は、二人の偉大な文学者を顕彰する施設となっています。
  • 盛岡で青春時代を過ごした年齢差10歳の二人の文学者、歌人石川啄木(いしかわ たくぼく、1886年〜1912年)と詩人・童話作家宮沢賢治(みやざわ けんじ、1896年〜1933年)を紹介する「もりおか啄木・賢治青春館」。
  • 銀行時代に営業室として使われていた柔らかな印象の1階部分は“常設展示室”となっています。非常に高い天井で、柔らかな色合いと落ち着いた広い空間の1階“常設展示室”。ショーケースの中には、石川啄木宮沢賢治の貴重な初版本が展示され、中央には二人の紹介と共に同時代の盛岡の様子も紹介されています。
  • 館内には二人の顔の像も展示されています。盛岡中学校出身の彫刻家・舟越保武(ふなこし やすたけ、1912年〜2002年)が制作した「若き日の啄木像」。宮沢賢治の弟・清六(せいろく、1904年〜2001年)が彫刻家・高田博厚(たかた ひろあつ、1900年〜1987年)に依頼し制作された宮沢賢治の像です。
  • 見応えあるのが、石川啄木宮沢賢治の二人が一つの年表に盛り込まれた一枚の大きな展示パネル「略年譜」。写真も豊富に添えられて、二人の対比、二人を繋ぐ土地・盛岡など色々な見方ができて楽しめます。【トラベルjpナビゲーター】KISHI Satoru

(2017-11-27 オリコンニュース)


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