〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 歌人石川啄木の歩いた道をたどる

啄木の足跡をたどる
 盛岡市・宝徳寺一好摩駅

  • 盛岡市渋民出身の歌人石川啄木の歩いた道をたどろうと、幼少期を過ごした宝徳寺から、作品に登場し、上京などで使った好摩駅を目指した。石川啄木記念館の森義真館長によると、啄木は鶴飼橋を渡り北上川沿いを進んで、線路沿いに北上したとみられるという。
  • つり橋の鶴飼橋で北上川を渡ると、渋民運動公園に入る。… 西に進み、線路にぶつかり北に進路を変えた。好摩駅まではひたすら真っすぐ。やがて右手に「金矢家の跡地」の看板を見つけた。啄木が幾度も訪ねた場所らしい。
  • 松川を渡り、黙々と歩けば遠くから滝沢市陸上自衛隊岩手演習場から「ドォン」という音が響く。「滝沢の 演習場の大砲の─」。さて、啄木なら何と詠むだろうかと考えているうちに好摩の街並みが見えてきた。約4キロを1時間20分かけ、6912歩。(報道部・佐々木佳)

(2017-09-18 岩手日報