「賢治の原点に啄木」 盛岡・旧渋民尋常小校舎で講座
- 盛岡市渋民の石川啄木記念館(森義真館長)敷地内の旧渋民尋常小校舎で3日、本年度の啄木学級故郷(ふるさと)講座が開かれた。森館長と宮沢賢治記念館(花巻市)の牛崎敏哉副館長が対談し、参加者は啄木と賢治の深い関わりを学んだ。
- 市内外から約30人が参加。対談で牛崎副館長は、賢治の文学の原点は歌集「一握の砂」をはじめとする啄木の短歌にあることを強調。「賢治の短歌は近年まで評価されてこなかったが、啄木の歌のスタイルに大きな影響を受けている」と解説した。森館長も、賢治が上京時の下宿先に啄木と同じ本郷を選んだことなど、2人の関わりをうかがわせる史実を紹介した。
- 話題は全国各地に数多い文学碑や、共に作品の題材としている岩手山のとらえ方にも及んだ。