〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「いのちなき砂のかなしさ…」平和は一人一人が作る

みんなの広場
  一人一人が意識する平和

  • 15日の本紙社説「終戦記念日」は、71年続く日本の平和を80年、90年と続くようにするには「歴史に学ぶ力を蓄える」努力がいると言われました。
  • 平和を思う時、私は「いのちなき砂のかなしさよ さらさらと握れば指の間より落つ」という石川啄木の歌を思います。一握の砂と同様に、平和は常に意識していなければ失われてしまいます。平和は国民一人一人が作っていくものです。一人一人が意識する平和、それが平和の原点と思えてなりません。(僧侶・小圷洋仙 山口県下関市

(2016-08-29 毎日新聞>東京朝刊)