〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「土佐一の啄木ファン」より「高知一の啄木ファン」へ


[ハエドクソウ]


土佐一の啄木ファン < ばん茶せん茶

  • 啄木のふるさと盛岡で真っ先に訪ねるのは盛岡城跡である。金田一京助の文字で銅板に「不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸はれし/十五の心」が刻みこまれている。その歌碑の前にたたずむたびに、一握の砂の歌が浮かび、遠い青春の日々がよみがえるように懐かしくなってくる。
  • 私は、拓本を採ることが趣味である。「不来方の…」の歌碑の拓本は気合が入っていたのか、よく採れて私の部屋に飾っている。
  • 先月、高知市で国際啄木学会のセミナーが開催された。全体で120人の参加があり、啄木を縁にしたたくさんの出会いと交流ができた。
  • そのセミナーに参加されていた方より、本紙の7月6日付「ばん茶せん茶」の記事とそれに応えた14日付の掲載記事を送っていただいた。
  • セミナー事務局で、残務に追われているが、一段落がついたら、「不来方の…」の歌碑をコピーして、「高知一の啄木ファン」に届けようと思っている。「土佐一番の啄木ファン」からとして。

高知市 国際啄木学会高知セミナー実行委員長 岡林一彦)
(2016-08-03 岩手日報