函館での啄木足跡たどる 新井満さんと桜井健治さん対談
生誕130年記念
- 石川啄木の生誕から今年で130年になるのを記念した「函館市文学館講演会 啄木に乾杯!」が25日、市公民館(青柳町)で行われた。約160人が来場し、啄木の日記や短歌を通じて109年前に函館で過ごした啄木の足跡をたどった。
- 「啄木の函館百三十二日」と題し、作家の新井満さんと日本近代文学会会員の桜井健治さんが対談。1907年(明治40年)、21歳だった啄木が新天地を求めて函館に到着した日から函館を去るまでを啄木の日記を紹介しながら振り返った。
- 新井さんが訳詞・作曲を手がけた「千の風になって」を披露する場面もあり、来場者はじっくりと聞き入っていた。弥生小の児童による函館にちなんだ啄木の短歌の「群読」や、函館西高放送局員による「啄木日記」の朗読もあった。
- 市文学館(末広町)で開催中の特別企画展「函館に守り遺(のこ)されてきた啄木日記」は10月4日まで。(大山愛弓)
(2016-06-28 北海道新聞)