〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の愛した味を定食に 盛岡・玉山で再現、試食会

  • 盛岡市玉山区出身の歌人石川啄木(1886〜1912年)が幼少期に家庭で食べた料理を再現した「啄木定食」の提供が、同区の温泉施設「ユートランド姫神」で始まる。地元の渋民地区自治会連絡協議会が、啄木の日記や当時の暮らしを知る住民の証言を参考に企画した。
  • 「啄木定食」は、「わらび・みがき鰊(にしん)田舎煮」「クレソン辛子和え」「ニジマス洗い」「カボチャとナスの煮物」「お新香」「雑穀ごはん」「そば」「アイスクリーム」の8品。ワラビ、クレソン、ニジマスなど玉山区産の食材を多く使っている。メニュー開発に協力した石川啄木記念館の森義真館長は「啄木は特にそばとカボチャが好きだったので、メニューに生かされて良かった。啄木ゆかりの地のツアーに取り入れるなど、さまざまな活用が期待できそうだ」と話す。
  • 定食はユートランド姫神で7月中に提供開始予定。1食千円。

(2015-06-25/26 岩手日報/盛岡タイムス/河北新報

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