〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木の魅力、分かりやすく -石川啄木記念館-


[ラベンダー]


石川啄木:魅力、分かりやすく
 「初心者」が奮闘 紙芝居やワークショップも

  • 盛岡市玉山区石川啄木記念館で、2人の女性学芸員が啄木の魅力を伝えようと奮闘している。啄木の作品には縁が遠い「啄木初心者」だったが、ワークショップを開くなどして、熱心なファンから子どもまで、分かりやすく楽しめる場所を目指している。
  • 記念館は1970年にオープン。民間の財団法人が運営していたが、財政難で2013年11月に解散し、盛岡市文化振興事業団が記念館の管理者に。事業団の学芸員、佐々木裕貴子さんと中村晶子さんが担当することになった。2人とも盛岡出身。啄木の作品は「短歌を1、2首知っていた程度。不安な日々もあったが、石川啄木全集を辞書代わりにして勉強した。
  • 2人は誰にでも分かりやすい展示の重要性を再認識し、企画展「真の男!〜宮崎郁雨(いくう)と啄木」を提案。これまであまりスポットが当たらなかった啄木の義弟で、親友でもある宮崎郁雨を取り上げた。宮崎の東京の家族から借りた自費出版の本を紹介し、親友が描写する啄木の人柄を伝えた。
  • 「きっかけは何でもいいので、足を運んでくれる機会になれば」。【藤井朋子】

(2015-06-27 毎日新聞

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