〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

歌碑建設のあゆみ 石川啄木終焉の地


[トキワガマズミ]


「啄木忌によせて」  柴田和子

  • 2003年4月13日、啄木忌のこの日、私たち3人は東京都文京区の「啄木終焉の地」の碑の前に居ました。3人とは、お母上が渋民出身というHさん、渋民で中学の3年を過ごしたEさん、高校3年まで渋民で育った私、つまり渋民に縁のある3人ということになります。
  • 以来12年間、(3人のうちの)誰かがこの地を訪ね啄木をしのぶということを続けてきました。(2007年に)碑そのものが影も形も無くなっていて驚きました。隣接する更地に区の福祉施設が建つことになり、そのために一時撤去中とのこと。
  • 啄木学会の会員でもあるEさんが東京支部のみなさんにこの状況を伝え、区民の方々と「歌碑建設実行委員会」を立ち上げ…建設の気運が高まっていきました。
  • そして碑の撤去から8年たった先月22日、歌碑と顕彰室が完成、お披露目となりました。今年の啄木忌には久しぶりに3人そろって、新装なった歌碑を訪ねることになっています。

(2015-04-08 岩手日報>文化>ばん茶せん茶)
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