[ミツマタ]
名取春仙が描いたびょうぶを寄贈 山梨県立美術館へ
- 旧明穂村(南アルプス市)出身で、歌舞伎の役者絵などで知られる日本画家、名取春仙(1886-1960)が描いた屏風「春興鑑獅子図」が、甲府市の県立美術館に寄贈された。幅4メートル近い大作。鏡獅子を舞う歌舞伎役者の姿が描かれている。
- 春仙は役者絵のほか、夏目漱石の「三四郎」や島崎藤村の「春」など新聞小説の挿絵を描いたり、石川啄木の「一握の砂」など文芸本の口絵を描いたりして、近代小説挿絵史上に名を残す。
(2014-03-27 朝日新聞)