[ナンテン]
「石川くん」枡野浩一が挑む
日本を代表する歌人石川啄木の短歌を、枡野浩一が現代語訳。
歌の意味と、ひととなりに迫る。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る 石川啄木
がんばっているんだけどな
いつまでもこんな調子だ
じっと手を見る 枡野浩一
- 「コント」 石川啄木は苦労人のイメージ
枡野 先輩の金田一くんが自分の本を売って石川くんのためにお金つくったのに、それでまた遊びに行ったよね。
石川 あれ、金田一くんがぼくのこと好きでしょうがないから。
枡野 石川くんてさ、給料の前借りよくしてたよね。
石川 前借りは好きだね。最近バイト探しはやってんの?
枡野 履歴書出したりしてたんだけど、面接までいかないんだ。履歴書も七五調で書いたりしてんの。
石川 そういうの、いらないと思う。
枡野 短歌もっと流行ればいいのに。
石川 なんか、キムタクが短歌いいって言ってくれれば。
枡野 大体、キムタクが短歌始めればアッというまに短歌ブームだよね。
石川 やっぱ短歌で食べていくって大変だね。
- 企画者に聞く 放送作家 ゴウヒデキ
なぜ、啄木を取り上げたかというと、去年、没後100周年だった。それを期に啄木が身近な人だということを感じてもらいたい。コントにあった「啄木は仕事を休みたくて、自分で怪我をする」というのは本当のこと。