〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の長女・京子らの未公開写真、函館に寄贈

  • 函館ゆかりの歌人石川啄木の長女、京子(1906〜30年)と家族らが写った昭和初期の写真5枚が25日、所有する関係者から、函館市中央図書館の函館啄木文庫に寄贈された。啄木の関連資料を保管する同文庫管理者の函館啄木会(岡田弘代表理事)などによると、京子の成人期の写真が公開されるのは極めて珍しいといい、来春市文学館で公開する予定だ。
  • 寄贈写真は、①かっぽう着姿の京子②夫の正雄③親友、松田テルと京子④長女晴子と長男玲児―などで、④以外は未発表。所有者は、新聞記者として正雄の同僚だった故常野知一郎の四男、正紀さん=千葉県柏市。正紀さんが、いとこに当たる箱館歴史散歩の会主宰者、中尾仁彦さんに今夏、写真を見せたのがきっかけで、公表につながった。
  • 写真は画像処理された複写データとして啄木文庫に寄贈された。現物は同文学館で来年4月、石川啄木直筆資料展に出展される予定。

(2012-12-25 北海道ニュースリンク>函館新聞