〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

特集ワイド:「中流」が消える日 非正規増加で「生活苦」6割超

低成長下、強まる格差容認論/中高年パラサイト急増

  • 「はたらけど猶 わが生活楽にならざり」(一握の砂)と詠んだ石川啄木が逝ってから100年。今、同じような境遇の人が増えている。しかもグローバル経済下、生活苦はより厳しくなりそうだ。日本から「中流」が消える日が来るかもしれない。
  • 首都圏に住む40代半ばの彼女は今年、生活保護を受け始めた。働く気持ちはある。だが、応募したコンビニのアルバイトは、幼い子供を抱えていることを理由に断られた。夫とは離婚調停中。不仲の実家に生活費を頼るわけにもいかなかった。(内野雅一)

(2012-07-31 毎日新聞>東京夕刊)