〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木の妹」『KOBECCO』


[コオニユリ]


『KOBECCO』8月号「触媒のうた」18 ──宮崎修二朗翁の話をもとに──

「啄木の妹・上」 出石アカル

  • 啄木はこの光子さんを思想は違いながらも深く愛していたようだ。光子さんは明治21年生まれ。
  • 「ぼくがまだ26歳の駆け出し記者の時でした。いいお話を聞こうと思ってお会いしたんですがね、『兄はあなた方が想像なさるような人柄じゃありませんでしたよ。嘘つきで…優しさなんか全然ない…』
  • 「当時の僕は未熟者でしたからすっかり気落ちしてしまってね、折角の取材が原稿にならずじまいでした。新聞記者も人生経験が身について老獪になるには十数年はかかりますからね」

 ○ 『KOBECCO』タウン情報誌 神戸市の文化や観光情報を発信