〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

言語超え啄木の魅力探る 台湾で国際学会

  • 国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の2012年度台北大会は12日、台北市の台湾大で開かれた。「啄木没後100年・明治の終焉から大正へ」をテーマに地域や言語を超えた啄木研究の意義を探った。
  • 台湾での啄木研究の第一人者の林丕雄・淡江大名誉教授は「石川啄木研究の今後の可能性」と題して講演した。日清、日露戦争に勝利し国民がうかれている時代に、敗戦国の中国が21世紀に大国になると啄木が予言したことを強調。今後の研究の一つの視点を提起した。
  • 次回大会は、来年9月に北海道釧路市で開催する。(台北市で学芸部・小山田泰裕)

(2012-05-13 岩手日報