〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木没後100年思いはせる 市民ら墓参 講演会も【函館】

  • 函館ゆかりの歌人石川啄木の命日に当たる13日、函館啄木会(岡田弘代表理事)による「啄木忌」が函館市住吉町の東海山地蔵堂で営まれた。関係者や市民ら約70人が参列。没後100年を迎え、大森浜を望む地で安らかに眠る啄木に思いをはせ、静かに手を合わせた。
  • その後に行われた追悼講演会では、函館市文学館の前館長、森武さんが「啄木の終焉と妻節子」と題し講演。「女性問題や借金など、啄木には負のイメージがつきまとうが、最晩年の日記や手紙には人間らしい啄木の姿がある」と指摘。「啄木についてはいろんな角度から研究されているが、もっと愛情を持って啄木をみてほしい」と強調した。

(2012-04-13 函館新聞