〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木文学散歩 岩手県盛岡市 啄木であい道 <その 2 >

啄木文学散歩・もくじ


<啄木であい道><その 2 >


眞洞出る/流に添ひし/白樺の/木立をつつむ/夏大日かな
    石川せつ子




夏潮や二人のるなる舟なれば/五反帆なれど日の色そめて
    石川節子




花びらや、/地にゆくまでの瞬きに、/閉ぢずもがもか吾霊の窓。
    石川啄木




(?)三十六年九月十七日/野村董舟(胡堂)宛の手紙の中の一説
    吾霊の窓
         〈注:(?) 数文字読みにくい〉




汽車の窓/はるかに北にふるさとの山見え来れば/襟を正すも
    石川啄木