〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「石川啄木父子の歌碑除幕」高知


【啄木鳥(アカゲラ)】


石川啄木父子の歌碑除幕」
   一禎最期の地 高知駅前で

  • 石川啄木の父・一禎が晩年を過ごした高知市のJR高知駅前に、県内の短歌愛好家らが父子の歌碑を立て、12日、除幕式を行った。
  • 岩手の寺の住職だった一禎は歌人でもあり、約4000首の歌を残した。次女とら(啄木の姉)の夫が旧国鉄の高知出張所長に就き、一禎は1925年に高知へ移住し同居。76歳で亡くなった。
  • 5月末から募金を集め、県内や25府県の約800人から300万円近くが集まった。市からは駅南側の市有地の一角に立てる許可を得た。
  • 式には、「啄木の父石川一禎終焉の地に歌碑を建てる会」の会員や高知市長、石川啄木記念館の学芸員ら約130人が出席。同会の梶田順子事務局長は「離ればなれに暮らした啄木親子の歌が一つに刻まれ、心が温まる。学校教材でも扱われる啄木が、子どもたちより親しまれるようになれば」と話した。

(2009-09-13 読売新聞)