〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

高知新聞「啄木の父・一禎の歌碑除幕」



【撮影・「建てる会」呼びかけ人の岡林一彦さん】


高知新聞「啄木の父・一禎の歌碑除幕」

  • 石川啄木の父で高知駅旧官舎で亡くなった一禎の終焉の地を示す歌碑の除幕式が行われた。
  • 歌碑の正面に啄木と一禎の短歌を刻む。一禎の歌は「寒けれと衣かるへき方もなし かゝり小舟に旅ねせし夜は」。
  • 歌碑設置を記念し、啄木研究家の近藤典彦さんの記念講演「啄木と高知」が10月4日、高知市の県立文学館で開かれる。


高知新聞コラム【小社会】

  • 詩人には旅好きが多い。訪れた土地とは縁ができ、後に歌碑が立てられたりもする。だが、こんな縁による歌碑は珍しいのではないか。
  • この碑が建つのも、やはり啄木の歌に力があるからだ。県内の歌人らが建立の運動を始めると、すぐに100人を超す発起人が集まったという。募金にも県内外の多くの人が協力した。
  • 高知と岩手。歌人の旅だけでなく、その家族の漂泊の人生も、土地と土地との縁を生むようである。

(2009-09-13 高知新聞