【ハナショウブ】
「『熊谷』名乗る侍:支局長からの手紙 下」高知
- 熊谷家6代目の直安が音崎村に移り住んでから、25代目の六郎直常が同村を離れるまで約400年間。系譜にはこの間の記述がなく、天野さんは「空白期間を解明しないと、熊谷家の正当性を立証できないのではないか」と訴えます。
- 音崎村や熊谷家の手掛かりを求めて、四万十市の「熊谷さん」たちに手紙を送りましたが、返信は「お役に立てず申し訳ないです」。市教委生涯学習課に電話で問い合わせたところ、藤次良が住む「米津少路」は中村京町2~3に当たることがわかりました。
- 土佐史研究家の広谷喜十郎さんの助言で「地検帳が語る幡多の歴史」(81年、上岡正五郎著)を図書館で閲覧しました。急いでページを繰ると、「藤次良」があります。「6・5」(6町5反、64460平方メートル)。99番目です。幡多郡では上位5%に入る最上級武士です。四万十川支流の大事な川筋を中心に土地を持っています。
- 肝心の音崎村とのつながりは見つかりません。
啄木の先祖の影が見え隠れ秋水の地の縁(いにし)を信じ (筆者)【高知支局長・大澤重人】
(2009-06-14 毎日新聞>地域ニュース>高知)