〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「流氷・釧路・啄木」


【流氷の天使クリオネ?(水晶です)】


「流氷シーズン」毎日新聞 余録

  • 石川啄木は1908(明治41)年の冬に北海道の釧路にいた。そのころを書いた文章にこうある。「二月の十日頃から、怎(どう)やら寒さが少しづつ緩み出した。寒さが緩み出すと共に、何処から来たか知らぬが、港内には流氷が一杯集つて来て、時々雪が降つた」
  • この冬はオホーツク海の流氷が太平洋側の釧路にも接岸したのだ。
  • 岸から流氷が見える「流氷初日」は今月3日に網走市で観測され、10日には紋別市での「流氷接岸初日」が発表された。
  • 流氷初日は戦後3番目に遅い記録で、接岸初日も平年よりも5日遅いという。
  • しかし啄木が流氷を見た100年前に比べれば、オホーツク地域の年平均気温は0.7度上昇し、その間に流氷の量は約4割も減少したという。

2009-02-12 毎日新聞 余録)