[ゲンペイクサギ]
立原道造生誕100年
「盛岡ノート」いまむかし-1- 詩人が愛した中津川 深沢紅子と画文の友情
- 今年は詩人、立原道造の生誕100周年にあたる。立原は1938(昭和13)年9月19日から10月20日まで盛岡に遊び、愛宕山にあった深沢紅子ゆかりの「生々洞」に逗留した。
- その紀行を「盛岡ノート」に著し、「長崎ノート」と対をなして、列島の南北に詩魂を刻んだ。なりわいである建築家の視線で街を理知的に眺め、啄木に酔い、漂泊の哀歌を口ずさむ。「盛岡ノート」は、立原の緻密な詩想の設計図であり、純愛のモニュメントである。作品に見る詩人の足取りを追い、連載で盛岡の今昔を訪ねる。(毎月1回掲載) (鎌田大介)
(2014-06-01 盛岡タイムス)
────────────────────────────────────