〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

始まったばかりの「龍馬と啄木展」高知


[オランダカイウ]


支局長からの手紙:北国と南国の交流

  • 坂本龍馬(1835-1867)と石川啄木(1886-1912)をコラボした企画展が同館で開幕するのに合わせ、石川啄木記念館(盛岡市)の菅原寿館長と山本玲子学芸員らが高知入りした。
  • 山本さんは、歌だけで解釈しがちな研究者とは手法を変えて、啄木の日記や手紙から歌の背景を理解することから始めた。「100年愛された啄木がこの先100年愛されてほしい」。
  • 企画展初日は1000人以上が来館したが、「無理がある」という感想も寄せられた。山本さんは「違う2人を並べることで、それぞれがより一層明確になります。啄木は『龍馬君』と呼び、龍馬は『おい、石川』と呼んで、日本をどうしたら良いだろうかと、議論をしている姿が目に浮かんできます」。
  • 同展は8月1日から啄木記念館でも開かれる。言葉も気温も違う北国と南国の交流は始まったばかりだ。【高知支局長・大澤重人】

(2010-04-26 毎日新聞>地域ニュース>高知)