【『一握の砂』表紙】
『一握の砂』
「よみがえる『一握の砂』」新潟日報
- 人はなぜ『一握の砂』を読むのか。
- 彼の歌には<自分>がいる。淋しいとき苦しいとき切ないとき……どんなときの自分もこの一冊の中に収まっている。そして生きよ!と励ましてくれる。
- この稀有の歌集が、近藤典彦氏の編集・解説でよみがえった。
- 最大の特徴は、『一握の砂』の初版本と同じ「四首見開き」になっているということ。啄木が望んだようなかたちで読むことができるという点において、画期的と言っていいだろう。
- 啄木研究の最前線にある近藤氏ならではの充実した解説や注釈を道案内に、啄木=もうひとりの私=に会う旅に出かけたい。
山下多恵子(国際啄木学会理事・「北方文学」同人)
(2008-11-28 新潟日報)