〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

あなたは どちら?「田舎暮らしができる人できない人」

【遥かな山・マウントフット】


「田舎暮らしができる人できない人」

自由な大人が、自分で選ぶ住まい。
東京生まれの著者が、軽井沢で8年、荒地を拓いて16年の経験から、最新のライフスタイルを紹介する。

田舎暮らしを可能にさせているのは、「インターネットと宅配便だ」という。正確な時間にていねいに運び、代金まで受け取ったりする宅配便は「日本のお家芸なのだ」と。「世界の多くの国では、配達人を信用して現金を渡すことはできない」。
幅広く世界を歩いてきた人の言葉だ。

田舎暮らしができる人は「ひとり遊びができる人」「おおらかな気持ちで文化と自然の両方を楽しむことができる人」。できない人は「いつも人の中に紛れていないと心が落ち着かない人」と区分けする。

カフェのテラスで夕日を浴びてワインを飲む生活は優雅そうだ。しかし、実際は、自分で育てたぶどうからワインを作るのは大変である。しなければならないことが余りに多く、せいぜい「3分間くらい夕日を眺めるのが関の山」らしい。


「自分で好きなことをやって時間に追われることは、忙しい、とはいわない」と、田舎暮らしのエキスパートは楽しそうに言う。