〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 啄木は自由な彗星に己を重ねていたのだろうか

[エケベリア] 石川啄木「雲は天才である」 盛岡市渋民 がたごと、がたごと盛岡から北へ。およそ20分、列車の窓が岩手山の絵になった。ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな。渋民駅で降りると、啄木の言葉が迎えてくれた。歌碑なら…

「矢車草 <5> おわり」-啄木の歌に登場する花や木についての資料-

「矢車草 <5>」 -石川啄木の歌に登場する花や木についての資料- 矢車草 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花 函館の青柳町──そこにはまさしく友がいて、友情の花が咲いていた。まだまだ自分も未来を信じていいのだと、ひそかに心に呟いたこ…

「矢車草 <4>」-啄木の歌に登場する花や木についての資料-

「矢車草 <4>」 -石川啄木の歌に登場する花や木についての資料- 矢車草 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花 二度と戻らぬ函館の日々を振り返る啄木は、「函館の青柳町こそかなしけれ」と感傷的な眼差しを向ける。しかしこの歌においては感…