「東北本線」「はつかり」−−。ある世代までの「みちのく出身者」にとって、それは決してただの路線名、列車名ではなく、ある種の特別な感情を運んでくるキーワードだ。 明治以来、東京の「北の玄関口」上野駅に到着する列車は、みちのくの空気、におい、言葉…
[ヘラオオバコ] 照明灯 石川啄木は長男の真一を生後3週間余りで亡くしている。直後に出版した初めての歌集「一握の砂」に「亡児真一に手向く」と書いた。 「一握の砂」に、真一の最期を詠んだ数首がある。二三(ふたみ)こゑ/いまはのきはに微(かす)かに…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。