石川啄木の書いた1912年の年賀状のなかの1首が、生涯最後の短歌とされる。「謹賀新年」に続けて〈今も猶 やまひ癒えずに告げてやる 文さえ書かず深きかなしみに〉。その年の4月に26歳で他界した。 〈はたらけど はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり …
≪ほっかいどうの本≫ 『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』 山下多恵子 著 未知谷 出版 2,625円 今年は石川啄木の歌集「一握の砂」が刊行されてから100年にあたる。いまもなお多くの人びとに読み継がれている国民的歌集だが、そのなかで啄木が献辞をささげた…
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