〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2011-01-07から1日間の記事一覧

石川啄木は年賀状にも短歌を書いた…

石川啄木の書いた1912年の年賀状のなかの1首が、生涯最後の短歌とされる。「謹賀新年」に続けて〈今も猶 やまひ癒えずに告げてやる 文さえ書かず深きかなしみに〉。その年の4月に26歳で他界した。 〈はたらけど はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり …

北海道新聞 書評

≪ほっかいどうの本≫ 『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』 山下多恵子 著 未知谷 出版 2,625円 今年は石川啄木の歌集「一握の砂」が刊行されてから100年にあたる。いまもなお多くの人びとに読み継がれている国民的歌集だが、そのなかで啄木が献辞をささげた…