2023年1月1日 初日の出
タイトルは「わが家の庭、種崎海岸の初日の出」
初春らしい写真をありがとうございます
今年もよい年になりますように!
「啄木の息」は23年目を迎えました
訪れてくださる皆さまに感謝いたします
いろいろありましても、新しい年が明ければまた新たな始まりです
啄木ファンの一人として「君がいる 君がいる この世界は尊すぎます」と推しのいる世界を邁進します
皆さまの2023年が、穏やかで希望ある年になりますように!
何となく明日はよき事あるごとく
思ふ心を
叱りて眠る。
年が明ければ「よき事」があるだろうと願う気持をいましめて、過ぎゆきし一年の来し方をふりかえりつつ、眠りにつく大晦日の夜の心境を歌ったもの。
何となく、
今年はよい事あるごとし。
元旦の朝晴れて風無し。
初出 「創作」明治44年1月号
「今年こそは」の心境である。啄木は明治43年12月30日付の宮崎郁雨宛の書簡に、「僕は然し来年は屹度いい年だらうと思つてるよ、御幣をかつぐやうだが今年は後厄だつたからなア」と書いているので、この一首にはそうした気持もこめられていると見るべきであろう。
(『啄木歌集全歌評釈』岩城之徳 筑摩書房 1987年)
インタビュー・舞台
第22回鶴屋南北戯曲賞を受賞した『日本文学盛衰史』が、4年ぶりに青年団によって再演される(2023年1月13日〜1月30日 吉祥寺シアター、2月2日〜2月6日 伊丹市立演劇ホール)。国語の教科書に小説やエッセイが掲載されている島崎藤村、正岡子規、石川啄木、二葉亭四迷、田山花袋、国木田独歩、樋口一葉、森鷗外、夏目漱石など、錚々たる面々が、文学者の葬式の通夜振る舞いの席で語られた会話から、近代文学黎明期の足跡をたどる。
再演にさいして、作・演出の平田オリザに話を聞いた。
■明治文学と言文一致運動
──4年ぶりに再演される『日本文学盛衰史』について伺います。これまでにも宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のように原作があるものを脚色して上演されたことはありましたが、現代文学では初めての試みですね。
平田 初めてだし、最初で最後かもしれません(笑)。まあ、もともと好きだった小説を脚色していますし、それから高村光太郎を題材にした『暗愚小傳』も書いています。
──『日本文学盛衰史』で取りあげられている時代は、明治の近代文学の黎明期ですし、そこでは言文一致がキーワードのひとつになっています。そのうえ、新たに生まれた自由民権の思想などが複雑に絡みあって日本の近代文学を展開させていく。その生みの苦しみが描かれていきます。
平田 井上ひさしさんも何本か……もちろん『國語元年』もそうですし、『頭痛肩こり樋口一葉』『泣き虫なまいき石川啄木』では近代日本語の生成の過程を扱われていますが、もう一度、自分のなかでも整理しておきたかった。もちろん、それはこれまでの自分の仕事とも重なってきます。
それが徐々に変質していって、最終的に大逆事件があって……だから、幸徳秋水が大事なんですけど……そこに石川啄木が関わって、「夏目漱石(1867〜1916年)の死」で明治という古き佳き時代が終わる。そこまでを直球勝負で書きたいと思って構想しました。
取材・文/野中広樹
公演情報
■原作:高橋源一郎
■作・演出:平田オリザ
■出演:山内健司、松田弘子、永井秀樹、小林智、兵藤公美、島田曜蔵、能島瑞穂、知念史麻、古屋隆太、石橋亜希子、井上三奈子、大竹直、髙橋智子、村井まどか、長野海、村田牧子、山本裕子、海津忠、菊池佳南、緑川史絵、佐藤滋、串尾一輝、中藤奨、田崎小春
<東京都・吉祥寺>
■日程:2023年1月13日(金)〜1月30日(月)
■会場:吉祥寺シアター
<兵庫県・伊丹>
■日程:2023年2月2日(木)〜2月6日(月)
■会場:AI・HALL 伊丹市立演劇ホール
■公式特設サイト:http://www.seinendan.org/play/2022/03/8086
■公式劇団サイト:http://www.seinendan.org/
(2022-12-29 SPICE)
青年団公演『日本文学盛衰史』について、作・演出の平田オリザに聞く~「見てわからなくても演劇全体として面白くなればいい」 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
(2022-12-30 南日本新聞)
<ふるさとの山に向ひて言ふこ... | 南風録 | 南日本新聞 | 373news.com
2023年02月26日 開場時間:13:00 開演時間:13:30
開催場所
札幌市民交流プラザ
札幌市中央区北1条西1丁目
さっぽろ創世スクエア内
【出演】 ソプラノ:田中美沙季 ピアノ:飯田佳代子
【曲目】 石川啄木:初恋、ふるさとの山に向ひて 北原白秋:この道 ほか
【目的】 北海道にまつわる人物(石川啄木、宮沢賢治、三木露風、梁田貞、北原白秋など)、自然(北海道の木、花など)、に焦点を当てた曲目にすることにより、北海道の自然や文化、歴史などを"音楽”で伝え芸術文化の向上を目指すと同時に、クラシック音楽と北海道の魅力を広める。
料金
全席自由
一般:2,000円
学生:1,000円
(札幌観光協会)
音楽で旅する北海道 ~北海道ゆかりの歌人、詩人、作曲家を中心に~ | イベント一覧 | イベント | ようこそさっぽろ
2023年01月02日(月) 09:00-11:50
番組概要
初冬の風物詩「盛岡文士劇」 岩手ゆかりの作家など著名人を迎え、熱気あふれる舞台となりました。現代物「あのなはん」、時代物「一握の砂 啄木という生き方」の内容です。
番組内容
2022年12月4日に行われた令和4年度「盛岡文士劇」を収録。
現代物「あのなはん」には岩手県内で活躍するアナウンサーやミスさんさが出演。盛岡弁のセリフで落語の名作「盗人の仲裁」を脚本・藤原正教が盛岡文士劇にアレンジ。時代物「一握の砂 啄木という生き方」は岩手や東京で活躍する文士や著名人が出演。脚本・道又力、演出・安達和平が描く石川啄木。理想と現実の狭間でもがき苦しむ姿に心を打たれる。
出演者
畑中美耶子 大塚富夫 高橋佳代子 神山浩樹 細田啓信 髙橋由稀 工藤きづな 綿世景 藤田弓子 阿部沙織 金田一央紀 石川真一 北上秋彦 石橋美希 そのだつくし 浅見智 阿部知彦 道又力 南海遊 平谷美樹 安藤和津 谷藤裕明 千葉彩楓 澤口たまみ 井沢元彦 羽田圭介 松本伸 ロバート・キャンベル 高橋克彦(ナレーション)
(IBC岩手放送)
IBC岩手放送 | 令和四年度盛岡文士劇 現代物「あのなはん」時代物「一握の砂 啄木という生き方」
札幌局編成スタッフ
年末年始も北海道の番組が盛りだくさん!その中からおすすめ番組をご紹介します。
12月30日(金)前8:20~(総合・北海道ブロック)
2022年、市制100年を迎えた札幌、函館、小樽、旭川、室蘭、釧路。6つの都市が歩んできた歴史と、ふるさとを支えてきた人たちのドラマを、2回にわたり探る。
「札幌・函館・小樽」
明治後期、札幌、函館、小樽を訪ねた歌人・石川啄木を案内役に、3つの都市の100年物語を紹介。
札幌の街づくりを支えた豊平川の歴史と川の自然をよみがえらせた市民の活動、函館を支えた北洋漁業の知られざる歴史と街との密接な関わり、そして、小樽運河の誕生と時代とともに変わっていく運河の役割。NHKアーカイブ映像をはじめとする貴重な昔の映像を交えながら、街の発展の歴史と街を支えてきた人々のドラマを描く。
(2022-12-23 NHK札幌放送局)
短歌のこと
石川啄木の短歌の特徴を大きくまとめると3つあります。三行書き、口語体、生活詠と言われる日常的な主題です。
石川啄木の「三行書き」
それまでの短歌は、一行で字空けをせずに書かれるのが一般的でしたが、石川啄木は、自らの短歌を3行に分ける「三行書き」を採用しています。
頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず
ひと夜さに嵐来りて築きたる
この砂山は
何の墓ぞも
改行の箇所はいつも決まっているわけではありませんで、歌の内容によって決められました。
短歌へ口語体を使用
石川啄木の歌は、基本は文語体ですが、口語も多く使われました。この時代には三行書きと同じく画期的な語法の採用でありました。
生活詠ー日常の生活に主題がある歌
生活歌、実際の生活の様子で思いついたものが詠まれています。
(2022-12-21 短歌のこと)