〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「一気に石川啄木にのめり込んでいったんです」石川啄木役 = 奥田瑛二さん

ユキヤナギ

NHK 奥田瑛二 人物 NHKアーカイブス

銀河テレビ小説 愛・信じたく候(1981)

 石川啄木役 奥田瑛二さん インタビュー

 このドラマへの出演が決まる前に別の仕事で二谷英明さんと函館に行く機会があったんです。二谷さんは石川啄木にとても造詣が深い方で、啄木の歌碑がある函館公園にもご一緒していろいろとお話を聞かせていただきました。
 それからまもなく『愛・信じたく候』が決まったので、僕の中で見事に啄木にフォーカスが合った感覚がありました。さらに僕が考えるアイデアを演出の田中賢二さんが「いいぞ、いいぞ」と許容してくださったこともあり、一気に石川啄木にのめり込んでいったんです。

朝日新聞時代の啄木を演じていた時、夜中に一人きりになった啄木が社内で「一握の砂」(歌集)のことをぶつぶつとつぶやき続けるというシーン。

・視聴者の方から「愛・信じたく候 奥田瑛二様」とNHKにお金が送られてきたこともありました。

 

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銀河テレビ小説 愛・信じたく候

放送年:1981年度

石川啄木の妻・節子は、夫の愛と才能に命を賭けて生きた果敢な女性。天才詩人と謳われた啄木の多くの詩歌も、病気と貧困にめげぬ妻の献身なしにはありえない。しかし、晩年の節子は生活に疲れ、思想的に大きく成長していく啄木から次第に取り残されていく。貧困の中で奔放に生きた石川啄木とひたむきに彼を愛した妻・節子の波乱に満ちた生涯を描いた。(全20話)

原作:澤地久枝 脚本:福田善之 音楽:宮本光雄 

 

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