〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木文学のもっとも燃焼した時代 文京区で暮らす

文京ゆかりの文人

文京区は、森鴎外夏目漱石樋口一葉石川啄木など数多くの文人たちが暮らしたまちです。近代文学発祥の地ともいえるまち文京区にゆかりのある文人の一部を紹介します。

石川啄木(いしかわ たくぼく)

1886~1912
歌人・詩人・評論家
本名 石川 一(はじめ)

明治19年2月20日岩手県岩手郡日戸村常光寺に生まれる。
盛岡中学校を卒業直前に退学し、文学をもって身を立てるために上京して下宿したのは、現在の音羽一丁目八幡坂上
2度目の上京は、処女詩集『あこがれ』の刊行が目的であったが、最初に落ち着いたのは向ヶ岡弥生町。
3度目の上京では、北海道での放浪生活から創作活動に専念するため、明治41年に、同郷の先輩金田一京助をたよって、菊坂町の赤心館に下宿した。
家賃の滞納で森川町の蓋平館別荘に移り、家族を迎えて弓町の喜之床(現・新井理髪店の地)に移る。
啄木文学のもっとも燃焼した時代である。

作品

文京区とのゆかり

    明治35年11月:小石川区小日向台町3丁目93番地(現・音羽1-6-1)大館みつ方 
    明治37年10月:本郷区向ヶ岡弥生町3番地(現・弥生2-15)村井方
    明治41年5月:本郷区菊坂町82番地(現・本郷5-5-16)赤心館
    明治41年9月:本郷区森川町1番地新坂359番地(現・本郷6-10-12)蓋平館別荘
    明治42年6月:本郷区弓町2丁目17番地(現・本郷2-38-9)喜之床
    明治44年8月:小石川区久堅町74番地46号(現・小石川5-11-7)
    明治45年4月13日:同地にて没(終焉の地は都指定旧跡)

関連ページ

石川啄木基金

(2023-02-21 文京区役所)

 

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