〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木「ふるさとの山はありがたきかな」 帰れる温かい場所がある幸せ

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ふるさとの山に向ひて 言ふことなし

 春秋 <西日本新聞

啄木は数々の情感あふれる詩句を残しているが

  • 石川啄木は数々の情感あふれる詩句を残しているが、私生活は相当にでたらめだったそうだ。子どもの時分からわがまま放題。借金魔でもあった。特に同郷の言語学者金田一京助への無心は再三再四。
  • その啄木が詠んでいる。「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。
  • そんな心休まる地で、年末年始を過ごした方も多いだろう。同じように元気を与えてくれただろうか。励ましてくれただろうか。帰れる温かい場所があるというだけで、十分に幸せなことだと思う
  • そして今年一年、健康で過ごせますように。ふるさとで見守る人にとっても、何よりの願いであるから。

(2020-01-06 西日本新聞

 

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