2020-01-08 啄木「ふるさとの山はありがたきかな」 帰れる温かい場所がある幸せ 啄木 広場 ふるさとの山に向ひて 言ふことなし 春秋 <西日本新聞> 啄木は数々の情感あふれる詩句を残しているが 石川啄木は数々の情感あふれる詩句を残しているが、私生活は相当にでたらめだったそうだ。子どもの時分からわがまま放題。借金魔でもあった。特に同郷の言語学者金田一京助への無心は再三再四。 その啄木が詠んでいる。「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな」。 そんな心休まる地で、年末年始を過ごした方も多いだろう。同じように元気を与えてくれただろうか。励ましてくれただろうか。帰れる温かい場所があるというだけで、十分に幸せなことだと思う そして今年一年、健康で過ごせますように。ふるさとで見守る人にとっても、何よりの願いであるから。 (2020-01-06 西日本新聞) 石川啄木は数々の情感あふれる詩句を残しているが…|【西日本新聞ニュース】