〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 「鉄幹は親切なやさ男」「晶子さまは気品の高い女」啄木書簡に 〜1/8


[ホトトギス]


啄木と与謝野夫妻の絆、交流を紹介 盛岡・記念館で企画展 [岩手日報]

  • 石川啄木記念館(森義真館長)の企画展「啄木と与謝野寛・晶子」は、盛岡市渋民の同館で開かれている。盛岡中学時代の石川啄木(1886〜1912年)に影響を与え、上京後は物心両面から支えた文芸雑誌「明星」の主幹与謝野寛と、その代表歌人だった妻晶子の活躍や啄木との交流を紹介。夫妻自筆の短歌の掛け軸など貴重な資料約80点を展示する。来年1月8日まで。
  • 明星は1900(明治33)年創刊。啄木は刺激を受け、仲間と出した回覧雑誌には、好きな本に晶子の歌集「みだれ髪」を指す「乱髪」を挙げていた。
  • 盛岡中学を中退して上京した啄木は1902年、夫妻と初めて対面。その感動を友人への書簡で「鉄幹は親切なやさ男」「晶子さまは気品の高い女」と記している。北海道から上京した1908年には、夫妻の住まいに居候。この年に100号で終刊を迎える明星の発送作業を手伝った。

(2017-10-14 岩手日報


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