〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「たはむれに 母を背負う・・」とは全く逆!

<水たまり> 閑古鳥(社説)<名寄新聞

  • 「たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽き(かろき)に泣きて 三歩あゆまず」。明治の歌人、詩人、そして評論家でもあった石川啄木の歌。26歳という若さで他界した啄木だが若さ故か、あまり親孝行ではなかったようだ。
  • 啄木が生まれたのは岩手県。その岩手県岩泉町は先の台風10号で甚大な被害を受けた。務台(むたい)俊介内閣府政務官が今月初め、豪雨被害地を視察する際、水たまりを渡るのに職員に「おんぶ」されていたという。その時の写真が広まっているが、啄木の「母を背負う」イメージとは全く逆。

(2016-09-17 名寄新聞)