〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木役・溝端淳平「どれぐらい惚れさせたら、ああいう男を許せるのか」


[ヘラオオバコ]


NHK総合テレビ
溝端さん、川島さんが語る啄木夫婦の"愛"

9月16日放送の歴史秘話ヒストリア「妻よ、私がバカだった 石川啄木と妻・節子」にご出演の、石川啄木役・溝端淳平さんと、その妻・節子役の川島海荷さんの、特別のコメント。


溝端淳平さんのコメント

  • 石川啄木といえば、若くして亡くなった天才というイメージで、教科書で一度は目にする方だという認識しかありませんでした。今回演じるに当たり、啄木の作品を読んだり映像で舞台を見たりして調べましたが、啄木って壮絶な人生を送ったんだなと思いましたね。
  • 妻である節子については、単純になんでこんな男を好きになったんだろうって思いました。いったいどれぐらい惚れさせたら、ああいう男を許せるんでしょうか。でもそれぐらい魅力的だったんだろうなと。それは自分へのプレッシャーでもありますけど。
  • 特に若い人たちにとってこの番組を見ることが、何かのきっかけになればいいなと思います。石川啄木というギリギリで生きてきた人の人生を知り、それを見て自分がどう考えるか、どう解釈するかが一番大事だと思います。


川島海荷さんのコメント

  • 石川啄木については、学生時代名前は聞いたことがあったのですが、詳しい人生は知らなかったので、あまりしっかりとしたイメージは持っていませんでした。このお仕事をいただいて台本を読んで、こんな波乱万丈な人生送ってきたんだ、現代では信じられないような価値観を持っていたんだということを知りました。
  • 個人的には啄木の性格の面とか生活感というか、そういうところは共感できませんね。ただ節子は、才能に惚れこんで才能を開花させるために妻として支えたい一心だったのだと思います。 
  • 私の目線では、歴史上の人物として啄木は有名だと思うんですけど、その裏に彼を愛し続けて支えていた妻がいたことはそれほど有名ではないと思うんです。その妻が無条件の愛で支え続けたからこそ、啄木は何度転落しそうになっても這い上がってこられた。ぜひこの愛の物語をたくさんの人に知ってもらえたらなと思います。