〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木が人々を結びつけてくれた 高知での学会

啄木セミナーで感謝 声ひろば<高知新聞

 【若林敦 大学教員=啄木学会事務局長】

  • 国際啄木学会高知セミナーを6月18日に県立文学館ホールで開催した。地元の方を含め120人あまりの参加者があり、盛会のうちに終えることができた。啄木学会より心からお礼を申し上げたい。
  • 地元実行委員の皆さまの事前準備から当日の運営、懇親交流会、翌日の文学散歩、どれにも配慮がゆきとどき、多くの参加者から称賛の声が寄せられた。地方開催の目的の一つは、地元の方々と交流し、啄木についての理解を広げ、深めていくことにある。地元から70人を超える参加者があり、意義深い交流ができたことは学会にとって大きな喜びとなった。
  • 開会式は尾﨑知事の歓迎あいさつ、懇親交流会では岡﨑市長に参加いただき、大変名誉なことであった。特にお二人ともが、啄木を縁とした岩手県盛岡市との交流の始まり、深まりについてお話しくださったのはうれしいことだった。
  • 130年前に生まれた啄木が、現代でもこうして人々を結びつける機縁をつくってくれている。学会の啄木研究の励みにもなる。関西圏以西で初めての学会開催だったが、地元の方々の歓迎の気持ちを本当に実感したセミナーだった。

(2016-06-29 高知新聞