〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

薄幸の石川啄木が住んだ終焉の地 “陸の孤島”

東京の“陸の孤島”を歩く<日刊SPA!
  ――最寄り駅から15分以上かかる街は独自の発展を遂げている!?

過密気味のダイヤで縦横無尽に地下鉄が走っている東京都心にもかかわらず、なぜか最寄りの電車や地下鉄の駅から離れている「空洞地帯」と言えるエリアがある。多様な人々が行き交う東京の街でも、際立って特徴的と言われる陸の孤島を3つ紹介しよう。

小石川(文京区):ハデさはないがエスタブリッシュメントな雰囲気漂う

  • 最初に訪れたのは国道17号本郷通り)国道254号(春日通り)に挟まれた文京区小石川地区。
  • 「文京さくらまつり」などでも知られる播磨坂小石川植物園など、自然が豊かで公園も多いのも特徴だ。実はこちらの小石川地区、薄幸の石川啄木が北海道放浪後に移り住んだ終焉の地で、幸田露伴もこのあたりに居を構えていたことでも有名。徳川所縁の伝通院を中心に神社仏閣が溶け込んでいる。
  • 次に紹介する西麻布のようなハデさはないが、なんとも落ち着いたエスタブリッシュメントな雰囲気が漂い、山手外郭の風格が感じられた。

(2016-06-11 日刊SPA!