[河津桜]
鳴潮 -徳島新聞-
- 都を目指したかつての若者たち。幸福研究などで知られる広井良典さんはこれを「地域からの離陸」と呼ぶ。それも転換期に差し掛かっている。徳島県民の「幸福度」を探る本紙アンケートを分析してくれた 2 年前、そう指摘していた。実際、自分の教え子たちもローカル志向が顕著になってきたという。
- きのう、県内の多くの企業で入社式があった。東京への流れに抗し、徳島で働こうという若い人たち。広井さんの言を借りれば「地域への着陸」である。そんな姿は頼もしく映る。
- これからの時代の豊かさや幸福感をいかにして得るか。「新しき明日」と密接につながっているだろう。啄木は望み通りにはいかなかったが、今春の新入社員は、さて、どんな未来を切り開く。
(2016-04-02 徳島新聞)
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