[ヤマツツジ]
盛岡の文化 より深く
啄木の中学時代に焦点 てがみ館
- 盛岡市の盛岡てがみ館で特別展「啄木をめぐる人々〜盛岡中学時代」、市中央公民館で企画展「盛岡と映画「映画の街もりおか』のあゆみ」が開かれ、それぞれテーマを掘り下げた展示が見学者の関心を誘っている。
- 盛岡てがみ館では、石川啄木の旧制盛岡中学時代(1898〜1902年)に焦点を当て、同校の後輩らゆかりの4人の原稿や書簡を展示。啄木の原点を浮かび上がらせている。
- 啄木の親友金田一京助の弟で、後に母校盛岡中学の英語教師になる平井直衛は、同校の1、2年生ころの啄木と盛岡で初めて出会った。当時小学校入学前だった平井は、後の原稿「石川さんの印象」の中で「色の白い若々しい、そして大人の様に工合よく上品ぶった学生さん」が「にっこと笑って」姉に会釈したと回想する。帽子も流行の通り、斜めにかぶっていたという。
- 展示は9月1日まで。
(2015-05-16 岩手日報)
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