[ヒイラギナンテン]
偉人ゆかり 誇りの給食…岩手
- 盛岡市は、地元出身の偉人らにちなんだ献立を出す「先人ゆかり給食」を市立61小中学校で実施している。偉人の生涯について知識を深め、郷土に誇りを持ってもらうのが狙いだ。
- この給食は2005年度に一部の小中学校でスタート。毎年交代で取り上げる偉人は政治家の原敬と、歌人の石川啄木(1886〜1912)、教育者の新渡戸稲造、言語学者の金田一京助、軍人で首相も務めた米内光政の計5人。
- 市学校栄養士会などが、本人の好物や逸話にちなんで献立を検討。洋食好きだったという原についてはハヤシライス、アイヌ語を研究した金田一についてはサケの汁物――などを出してきた。
- 10年目を迎えたユニークな給食に、全国から視察に訪れる関係者は多い。千葉仁一教育長は「盛岡でずっと暮らしたいと思う子どもが増えるといい。今後も継続して実施していきたい」と話している。(盛岡支局 浅川貴道)
(2015-03-20 読売新聞)
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