〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

歌碑建立「眼閉づれど 心にうかぶ何もなし。…」石川啄木 3/22~


[河津桜]


啄木最後の2首 文京に歌碑

  • 文京区内で生涯を閉じた歌人石川啄木が最後に作ったとされる2首を刻んだ歌碑と、直筆原稿のレプリカなどを紹介する顕彰室が、同区小石川5の高齢者施設に完成し、22日から一般公開される。
  • 盛岡市出身の啄木は文京区内で約4年間暮らし、小石川の自宅で26歳の若さで亡くなった。区は、啄木の足跡を残そうと没後100年を迎えた2012年、自宅跡の隣地に歌碑と顕彰室をつくることを決定。「石川啄木基金」には、計1200万円を超える寄付金が集まったという。
  • 歌碑は施設の敷地内に建てられ、啄木が最後に作ったとされる「呼吸すれば 胸の中にて鳴る音あり。凩(こがらし)よりもさびしきその音!」「眼閉づれど 心にうかぶ何もなし。さびしくもまた 眼をあけるかな」の2首が刻まれている。
  • 顕彰室は施設の一室を使い、年末年始を除き、午前9時から午後5時まで開放する。入場無料。

(2015-03-17 読売新聞)

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