〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木日記「こひしきせつ子が、無事女の児−可愛き京子を生み落したるなり」NHK教育テレビ


[ひな祭り]


 放送日 2014年2月21日(放送は終了していますが、下記のリンクで観ることができます)
NHKEテレ「10min. ボックス 現代文」
 第19回 日記(ほかに、岸田劉生樋口一葉

明治時代の詩人であり、歌人としても知られる石川啄木。自分自身の暮らしに根ざした、情感豊かな短歌を数多く残しました。

  • 妻への思いと、生まれくる子への期待

明治39年12月「…せつ子よ、御身から生れる我が子は果して男であらうか。男なら『行雄』と名付けよう。若(も)し女だつたら、嘗(かつ)て御身の云ひ出した『京子』といふのが、当然その子の名となるのだのに」。

  • 娘誕生の喜び

3日後、無事に女の子が誕生。「あゝ盛岡なるせつ子、こひしきせつ子が、無事女の児−可愛き京子を生み落したるなり。予が『若きお父さん』となりたるなり」。