〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

福岡の啄木歌碑 <その1>

啄木文学散歩・もくじ


福岡市城南区南片江にある啄木歌碑-1


「片江風致公園 案内板」
エントランス広場、駐車場、ベンチ、トイレ完備の立派な公園である。「文学の林」と名づけられた森の中にたくさんの石碑が建っている。
近くには油山団地があり、他にも大きい公園がいくつもある。
場所はJR博多駅から東南方向、直線にして9㎞ほどのところ。最寄り駅は地下鉄七隈線福岡大学前」駅。そこからはタクシーがおすすめ。





「啄木歌碑 1」
説明板の向こうにある石が歌碑

もともとは個人の土地だったが、「そこに大きな石がたくさんあったので、それを利用して全国の文学碑の複製を建立……」(『啄木文学碑紀行』浅沼秀政)した。現在は4000平方メートルの敷地を持つ風致公園として、2005年にリニューアル開園している。






   東海の
    小島の磯の
      白砂に
   われ泣きぬれて
     蟹とたはむる


近寄れば何とか読むことができる。
この字は、「函館の立待岬の墓歌碑の拓本をもとに」(『啄木文学碑紀行』)している。





プレートの文字はきれいに読める。
 
(つづく)