〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

上野「終着駅」から「途中駅」へ工事

  • 集団就職など、東北地方からの列車の終着駅として親しまれてきた東京の上野駅が途中駅に変わる節目の工事が20日未明行われました。この工事は、上野止まりだった東北線東海道線と直結させるもので、土台となる高架橋の部分がほぼ完成しました。
  • 上野駅は、高度経済成長期、金の卵と呼ばれた集団就職の人たちを乗せた列車が到着し、新幹線が開業するまでは、各地を結ぶ特急が発着していました。上野駅は、演歌や歌謡曲の歌詞に使われているほか、故郷をしのぶ石川啄木の短歌にも詠まれ、その歌碑がホームにあります。上野駅に来るたびに啄木の歌碑を見るという60代の男性は「東北の窓口というイメージがある上野駅が、終着駅でなくなるのは寂しい」と話していました。

(2013-04-20 NHKニュース)