[ヤブミョウガ]
啄木が見た渋民の原風景
- 岩手が生んだ漂泊の歌人・石川啄木が没して今年で100年。近代短歌に新たな世界を切り開いた啄木のふるさと渋民村(現盛岡市玉山区)を今秋、訪れる機会があった。
- 『ふるさとの山に向かひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな』と詠んだ故郷、旧渋民村はどんなところなのか、啄木が生まれ育った渋民村の原風景を、一度この目で見てみたいと思っていた。
- 西に岩手山の雄姿、東に姫神山の優美な姿を望む。その美しい二つの山に抱かれるように啄木のふるさと渋民村があった。
- 啄木が幼少期に目にしたであろう、おもひでの山、おもひでの川は、今も変わらずゆったりとした時間を刻んでいた。(孝)
(2012-11-06 東海新報>気仙坂)