[ヒガンバナ]
「文藝春秋 2012年10月号」
人生を変えた伝説の名授業30
文豪たちが名教師だった頃 ジャーナリスト・佐久間文子
- 渋民尋常高等小学校の代用教員だった啄木。小学生の子どもたちに課外授業で英語を教え、「グッドバイ」など、すぐ使わせていた。『林中書』に「日本一の代用教員となって死にたい…」と書いていた。給料の何十倍もの情熱を注ぎ、熱すれば教卓をたたき涙し、子どもたちはよくなついて毎日家を訪ねてきた。
- しかし、校長排斥のストライキをきっかけにクビになった。子どもたちに「山も怒れば万丈の……」と、ストライキの歌を歌わせた。
- 函館の弥生尋常小学校代用教員をしたこともあった。
(他に、夏目漱石/芥川龍之介/芥川也寸志/内田百けん/小泉八雲/島崎藤村/与謝野晶子/宮沢賢治/石川啄木/宇野千代……など)