[スイカズラ]
「啄木終焉の地」碑再建へ 東京・文京区長が方針
- 歌人石川啄木が亡くなるまで過ごした東京都文京区小石川に「終焉の地」を記念する歌碑が建てられることになった。文京区の成沢広修区長が2日、盛岡市で開かれた啄木祭の「ゆかりの地サミット」で、終焉の地隣の国有地を取得し、用地を提供する方針を明らかにした。
- 終焉の地は都旧跡に指定。旧跡の石柱が2007年に撤去され、地元住民や国際啄木学会東京支部(大室精一支部長)が再建を要望していた。取得した土地に区が整備する高齢者施設の建設に合わせて14年度にも歌碑ができる見通しだ。
- 碑に刻む歌は、「呼吸(いき)すれば、/胸の中(うち)にて鳴る音あり。/凩(こがらし)よりもさびしきその音!」など2首を提案している。500万円を目標に募金を集める計画だ。
(2012-06-03 岩手日報)