〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

流された啄木歌碑を発見できたら『希望の石』としては…


[記念硬貨世界遺産平泉」中尊寺 金色堂毛越寺 曲水の宴]


岩手日報 風土計

  • 今年は歌人石川啄木の没後100年。盛岡市石川啄木記念館などは、新たにつくる「啄木かるた」に使う歌を公募している。
  • 啄木碑は石川啄木記念館が確認しているだけで全国に165 ほどある。与謝野晶子若山牧水に次いで多い。
  • 「いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ」。陸前高田市高田松原にあった歌碑。昨年 3月11日の大津波で流され、見つかっていない。
  • この碑の前にあった級友船越金五郎揮毫の歌碑も1960年 5月のチリ地震津波で流された。後に土砂の中から発見され、氷上神社境内に移設された。
  • 「歌碑を発見できたら『希望の石』としてはどうか。心豊かに生きるため、啄木の言葉を生かしてほしい」。石川啄木記念館の山本学芸員はこう願う。県内にも多くの歌碑がある。巡ってみるのも面白い。

(2012-02-06 岩手日報>風土計)